八段階のヨガ: 魂のサイエンス

Yoga Darshan 2, November 20, 2016

Divine Yoga Bangkok

パタ ン ジ ャ リ は、 4 つの章、 196のスート ラ  (根本経典)  から なる  『パタ ン ジ ャリ  ・ スートラ 』  を 編集し ま し た (紀元 前 2 世紀と も 、 紀元後 2-4世紀と も いわれていま す) 。 パタ ン ジ ャ リ  ・ スート ラ は、 ラ ージ ャ ・ ヨ ガの科学的知識であり 、 こ こ で定めら れた 8 段階の行程を歩むことによって、心をコントロールし目標を達成することがてきます。こ の 8 段階のヨ ガを 繰り 返し 学ぶこ と によ り 、 ヨ ガを ラ イ フス タ イ ルに する こ と ができ ま す。これによって人格を急速に発展させ、人生のあらゆる場面で成長することができるのです。

“Yogas Chitta vritti nirodah Tada drastuh svarupe vasthanam”

(Yoga Sutra 1.1-1.4)

”ヨガとは心の動きを止滅(しめつ)させることである”

心とは?

心の動きを止滅させるには、まず心が何であるか知る必要があります。サンスクリット語でチッタとは記憶という意味です。人間の心は記憶の倉庫とも言えます。感覚器官を通して人は多くの印象を記憶に残します。

心の三段階

1.意識的な心

2.潜在意識

3.無意識の心

心の深くに我々の欲望が潜んでいます。悪い経験や心の混乱によって我々の欲望が何であるかはっきりとわからない場合があり、精神的障害で悩む人もいます。人間の四つのニーズと本能のバランスが崩れると精神的問題が発生します。ヨガを通して人間のニーズや本能をコントロールする事ができます。

  • 食べ物
  • 恐怖心
  • 睡眠
  • セックス / 娯楽

心を止滅するに向けてのスタート地点

パタンジャリは心を止滅させる科学的方法論を作り、八段階のヨガと名付けた。ヨガは科学実験とは違い、人間の内部の研究である。宗教、文化問わず、ヨガを通して人類皆んなが望む幸せを得れる方法である。

八段階のヨガ

1.Yama  ヤマ

ヤマとは、 非暴カ・正直・盗まないこと  ・禁欲・ 施しの非容認の5つの禁州戸す。この5 つの原則に従うことによって、心が純粋になっていきます。  

1) アヒムサとは、非暴カ・不殺生です。アヒム茄乃意味は、  「あなたの体・言葉・行動によってだれも傷つけない」ということです。こんな経験をしたことがありませんか?    あなたが人を傷つけようとしたときには、あなたもまた苦しくなること。だれかに対して意地悪なことを考えただけでも、あなた自身の心がとても乱れること。すべての生き物に対する非暴カ・不殺生の心を養     うことによって、あなたは精神的な安らぎを得ることができます。

2) サティヤま、正直です。真実とは本当のことですから。

3) アステヤま、盗まないことです。盗むのは物に限りません。だれかが思いついたアイデアや、だれかがやった仕事   を自分の利益のために横取りすることもまた、盗むことです。

4) プラフマチャリヤま、禁欲です。肉困杓なものだけでなく、思考や言莱によるすべての快楽を断念することです。   

5) アパリグラバま、必要以上に欲しがらないということです。たとえ貧困の中にあっても施しを受けないということ、施しに頼って生きないということも大切です。ただし、だれか困っている人がいたら、その人に手を差しのべるのを

ためらってはいけません。人を助けるということは善いことです。

2.Niyamas  ニヤマ

ニヤマとは、ソウチャ· サントーシャ・タパシャ・スワッディヤーヤ· イシュワラプラニダーナの実践をすることです。

1) ソ  ウ チャは、身体を清めることです。ソウチャには、 外面と内面の清潔さを保つ事です。

2) サントーシャは自分の人生について不満を言わず、満足する事です。

3) タパシャは、苦行と規律を守る事です。

4) スワディヤーヤは、神聖な気持ちで自己反省し、心の動きと行いを振り返る事です。

5) イシュワラプラニダーガは、自分が信仰する神格に対して、崇拝し、讃え、想い、祈ることをいいます。

ヤマとニヤマ通りに生きていくのは大変な事です。まずは一つのヤマとニヤマを選び、それに忠実に毎日を過ごしていくうちに、他の規則も守れるようになります。

3.Asana  アサナ

アサナとヨガが同格のものであるというのは、神話でしかありません。某際には、アサナはヨガのほんの一部分でしかありません。パタンジャリのヨガスートラでは、アサナについても言及されています。アサナは、アシュタンガ  ヨ ガ (8 段階のヨガ) の 3つ目にあたります。

4.Pranayama  プラナヤマ

呼吸を制御することがプラナーヤマです。この宇宙にあまねく満ちているエネルギー、これをプラーナと呼びます。波動を持つすべてのエネルギーがプラー   ナです。熱・光・重カ・磁力·電気などのすべての物質的エネルギーはプラーナなのです。この宇宙的エネルギーは、  すべての人類と生物の中に、時にば酌生し、時には顕在しています。通常は、わたしたちが呼吸し、吸って吐いてい   るものが、生命のリズムを創り出しているプラーナです。プラーナは、単なるエネルギーというだけではなく、それを超えたものです。わたしたちが見ているこの宇宙全体がプラーナからできており、すべての活動はこの生命のカ・プラーナから生まれています。

5.Pratyahara プラテイヤハラ

プラティヤーハラは、プラティとアハーラという二つの言葉からできています。プラティは「反する」、アハーラ    は「食物」という意味です。プラティヤーハラは、食物に逆らって行動する感覚器官、といった意床です。感覚器官の食べ物とはなんでしょうか。それはヴィシャーハ(世俗的な喜び)です。たとえば、舌はおいしい食べ物を楽しみ、   耳は聞きたがり、目は美しいものを見ようと探し、鼻はいい香りを嗅ぐのが好きで、肌は触れるのを好みます。これら五つの感覚器官の喜びを断つのが、プラティヤーハラです。これはプラナーヤマのあとに修練します。

心をコントロールするのは、本当に難しいことです。心はまるで猿のように落ち着きなく動きまわりま。プラティヤーハラによって、 最も落ち着きのない心をもコント ロールすることが可能です。どうすればできるでしょうか。まず清争かに座る必要があります。そして心を、それがおもむくままに自由にさまよわせます。よい思考も悪い思考も、心の欲するままにさせておくと、徐々にこれらの思考が消え、静まります。プラティヤーハラを忍耐強く修練すると、千あったものが百に減るというふうに、徐々にこのような居考が減っていくのを感じます。こうなるには時間がかかりますが、毎日の修棟によって思考の流入が少しずつ減りはじめます。   心をコントロールすることができるようになり、心は感覚器官ではなくあなた自身の命令に従うようになります。以前は奴隷のように心の命令に従っていたのが、今はあなた自身が師となり、心を従わせることができます。心が  あなたの望みどおりに活動し、あなたの指示に従うようになれば、プラティヤーハラを習得したことになります。

6.Dharana  ダラナ

心の向かうところをある一点に制御することをダラナと呼びます。ダラナは、心をある一つの対象に集中して自分の望みどおりに保ち、そしてその対象から望みどおりに動くように  することです。心臓に意識を集中して、空や蓮、海などを心にイメージします。できるだけ長くこの心臓のチャクラに意識を集中    します。または、眉間にある第六チャクラ・アアグラのさらに上にあるサハースラダーラ・パドマに集中します。こ  れを継続的に練習します。ヨガの特徴は、例え少しでも、錬習を続ければよい結果が得られることです。

7.Dhyana  ディヤナ

心が体の内外のある一点に集中できるようになったとき、その段郊皆をディヤナと呼びます。ディヤナの間、心はたった一つの対象に焦点を合わせます。まっすぐに座り、目を閉じます。最初は、心を何か自  分の好きな固定のもの、具体的なものに集中します。だんだんとその対象を抽象的なものにしていきます。神聖な力 は、あなたの内部に存在します。瞑想をすることによって、その力が自分と共にあることが感じられ、精神力が強まります。ダーラナと比べて、ディヤナはさらに集中力を要求されます。ディヤナの間、自分の体を離れ、真実の自分    の存在を見ることができるでしょう。

8.Samadhi  サマーディ

サマーディの段階は、ディヤーナのあとにやってきます。サマーディは、ヨガの最終目的です。ディヤナで座り、  自己と瞑想について意識が明確になったとき、その状態をサマーディと呼びます。サマーディの状態に至るためには、 どのよう な対象にもと らわれないよう になる必要があります。8 段階のヨガを1 つずつ通過し最終段階であるサマーディに至るために、あなたは毎日の修練を積み重ねなくてはなり ません。  これには、疑う余地もなく、長い時間がかかります。忍価悦を持ってヨガの修練をすることによってようやく熟練すること     ができます。たとえアサナ・プラナーヤマ・ディヤナの三つのメソッドを錬習するだけでも、ヨガのすべての恩恵を浴することができます。あらゆる恕床での人格的な成長をすることができるでしょう。サマーディとは、意識を失うことではありません。鏡のように曇りなくすべてを映し出す、超越した心の状態を成し遂げることです。

ヨガを通して自己発見の旅を始めませんか?

ヨガは体験無しでは経験できません。いくらヨガについて読んでも、自己発見にはつながりません。八段階のヨガの道のりを通してあなたの本当の姿と可能性を発見してみませんか?幸せを手に入れるのはあなたの努力次第です。

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